インクロムの現役CRCに聞きました!「CRCの年収」インタビュー

元遺伝カウンセラー(臨床心理士)のIさん

前職はどんな企業で、どんなお仕事をされていましたか?

大学院を卒業後、遺伝カウンセラーとして約1年間病院に勤務していました。
遺伝カウンセラーとは、遺伝性の病気を持つ方やそのご家族を対象に遺伝や遺伝性疾患に関する悩みや不安について相談を受ける職業です。検査結果や家系的な情報をもとに本人やその家族に遺伝性の病気が発症するリスクを推測し、治療の方針について助言したり、心理的な影響に対処するためのカウンセリングを行ったりもします。
適切な医学的情報を分かりやすく説明し理解していただいたうえで、自律的に医療技術を利用して問題を解決できるよう、心理面や社会面も含めてサポートすることにやりがいを感じていました。

インクロムに転職された理由をお聞かせください。

前職の遺伝カウンセラーでは、非常にデリケートなことを扱っていました。例えば、遺伝性の疾患のため親から疾患を引き継いでしまったり、反対に子どもに疾患を遺伝させてしまったりといった方のカウンセリングなどです。また、遺伝性の疾患は重度なものが多く、どうしても内容はヘビーなものになりがちでした。
そのような中で出会ったのが、遺伝性疾患で悩むある患者さんです。その方は既存の薬をすべて試しても改善されず、非常に体調が優れない様子でした。ですが、治験に参加して新しい治療法を試すチャンスを得て、驚くほど元気を取り戻されたんです。
この経験から治験の重要性や薬の役割について考えるようになり、患者さんに明るい未来を示す方向に自分も進みたいという思いが強くなりました。その後、新薬に携わることができるCRC(治験コーディネーター)という職業を知り、転職を決意したんです。

私は治験の業務について何も知らなかったので、治験の4つのステップのうち最初のステップであるフェーズ1(Phase I/第I相臨床試験)を数多く行っているところに転職したいと希望していました。また、派遣型で働くよりも、病院内に事務局があって密接に連携が取れる職場が理想でした。これらの条件を満たしていたことが、インクロムを選んだ決め手です。

前職と比べて、転職後の「年収」は上がりましたか?

上がりました。月でいうと10万円は上がっています。さらにボーナスも支給されますので、年収は最低でも120万円以上、これにボーナスもプラスされた分がアップしています。
前職は雇用形態が契約社員で、勤務先も賃金が抑えめな傾向にある県立大学付属病院でした。インクロムには正社員として転職できたので、トータルでみるとかなり年収が上がったと感じています。

前職と比べて、転職後の「待遇」「福利厚生」はいかがですか?

契約社員だった前職とは雇用形態が違うこともあり、福利厚生は格段に良くなりました。時短勤務もできますし、始業時間をずらして出勤することも可能です。
私の職場はチーム制で勤務していますが、チームメンバーと話し合って休みを取ります。平日働いて土日休みという人もいたり、平日に1日と土日のどちらかを1日取ったりなど、それぞれのライフスタイルに合わせて休日を取得できます。

希望の休みが通りやすいことのほかに、インクロムでは女性の働きやすさも魅力だと思っています。産休後に職場に復帰する女性社員もあたりまえにいて、私の理想の働き方のひとつなんです。
インクロムでは一般の社員の上にリーダー、その上にマネージャーといった役職がありますが、私の職場はリーダーもマネージャーも女性です。柔軟に休みを取得できる風通しの良い環境で上の職位も目指せて、キャリアアップの可能性を感じながら働けるので、インクロムに転職して本当に良かったと思っています。

元管理栄養士のSさん

前職はどんな企業で、どんなお仕事をされていましたか?

大学卒業後、病院で2年ほど管理栄養士として勤務していました。おもに携わっていたのは、入院された方の栄養管理計画(栄養管理上の課題や計画、栄養補給に関する事項を記載したもの)を立てたり、食事内容を調整したり、栄養指導をしたりといった業務です。
病院には、うまく食事ができない方や食欲のない方、食事制限のある方など、食事に関する悩みを抱えたさまざまな患者さんがいらっしゃいます。そのような方々一人ひとりに寄り添い、食事内容や栄養相談を通して患者さんの回復を手助けすることに充実感を覚えていました。

インクロムに転職された理由をお聞かせください。

大学の実習で疾患の重い方を多く見て医療に携わる仕事がしたいと思い、CRCに興味を持ちました。ですが、新卒で管理栄養士の資格を持っているだけではCRCとして就職の条件を満たす企業が限られていたため、経験を積むために一旦は病院に就職したんです。急性期病院で経験を積んで、「今ならチャレンジしたかったCRCの道に進めるかも!」と考えて、転職を決意しました。
とはいえ、自分にできるのかという点が一番の不安だったため、医師や看護師が治験に理解がある職場を探していました。治験に特化した施設で働けるインクロムは、その条件にぴったりだったんです。

また、インクロムは、SMO(治験の実施に係る業務の一部を実施医療機関から受託又は代行する機関)であるインクロム株式会社と、CRO(製薬会社から医薬品開発における臨床試験や製造販売後調査の業務を受託している企業)であるインクロムCRO株式会社から成り立っています。グループ内に多くの組織があり、キャリアに合わせた多様な働き方ができる点も決め手となりました。

前職と比べて、転職後の「年収」は上がりましたか?

前職は勤務時間が7時間半、現在が8時間という違いはありますが、年収は上がっています。具体的に言うと、前職は月に20万円ほどでしたが、現在は月に25~30万円くらい。ボーナスは、前職は4ヶ月分で、今も大体同じ金額です。
トータルすると前職の年収は300~350万円でしたが、転職後では400~450万円ほどに上がりました。100万円以上違うので、かなり上がったと感じています。

前職と比べて、転職後の「待遇」「福利厚生」はいかがですか?

前職は土日が休みだったんですが、インクロムではシフト制になったので、最初は「生活リズムを整えられるかな?」と心配でした。でも、チーム内で業務を調整してほぼ希望通りに休めるので自分のペースで勤務できますし、休日もリフレッシュできます。
指定休日に加えて6日間取得できる夏休みもあり、もとからのお休みと合わせて一気に長期休暇を取ることはもちろん、7~9月の間で 2分割して取ることもできるんです。

インクロムには産前産後休業制度があって、実際に産休や育休を取っている社員がいるのも前職にはなかった点です。
会社が産休や育休などの制度を設けていても、実際にそれを利用している社員が身近にいないとその制度を活用しにくいと思うんです。実際に活用している先輩社員が身近にいれば、「自分もそうした働き方ができるんだ」と励みになりますね。

ほかに前職との違いとしては、住宅補助(借上げ独身寮制度)があることが挙げられます。月に数万ほど家賃の補助が出るので、インクロムに転職してからは会社の近くに部屋を借り、快適に通勤できています。

安定年収×働きやすさで平均勤続年数9.67年!インクロムのCRCの特徴

長く働きたくなる秘訣は【待遇】にアリ

インクロムの平均勤続年数は「9.67年」。女性が多い職場であり、例えば看護師の37.9%が5年未満で転職している※ことを考えると、多くの人が長く働いているといえます。
ここからは、長く働きたくなる理由のひとつであるインクロムのCRCの待遇についてご紹介しましょう。

※出典:日本医療労働組合連合会「看護職員の労働実態調査」

年収例

まずは、インクロムで実際に働くCRCの年収例をご紹介します。

25歳/入社2年目 前職350万円 → 転職後の年収380万円
26歳/入社3年目 前職250万円 → 転職後の年収390万円
28歳/入社4年目 前職320万円 → 転職後の年収420万円
30歳/入社5年目 前職350万円 → 転職後の年収450万円
34歳/入社6年目 前職380万円 → 転職後の年収520万円
36歳/入社8年目/チームリーダー 前職350万円 → 転職後の年収600万円
ほとんどの方が前職から年収UPしており、勤続年数とともに着実にステップアップしています。

資格取得支援

CRC認定資格がなくてもCRCにはなれますが、製薬メーカーやSMO、病院ではCRC認定資格の保有者を重視する傾向にあります。また、昇進や資格手当の条件とされる場合もあるため、CRCとして就職したならCRC認定資格を取得することが望ましいでしょう。
インクロムでは、「公認CRC制度」「認定CRC制度」という2つの認定資格取得を支援しています。

・公認CRC制度
日本SMO協会が主催する制度です。ワンランク上のCRCを目指して実施され、合格すると臨床試験のスペシャリストと呼ばれるのにふさわしいCRCとして認定されます。
「SMO協会協会が定めるCRC導入教育研修を修了し、修了証を取得していること」「導入教育研修修了日より、2年以上のCRC実務経験を有すること」「要綱細則に定める所定の継続教育の基準に適合していること」が受験資格です。

・認定CRC制度
日本臨床薬理学会が主催する制度です。人々がより有効かつ安全な医療技術の恩恵が受けられるために設けられ、合格すると臨床試験の適正で円滑な実施に貢献できる人材として認定されます。
「専任CRCとして2年以上勤務していること」「CRC としての活動実績を、所属長または参加した臨床研究チームの責任医師が証明できること」「日本臨床薬理学会学術総会、日本臨床薬理学会の指定するCRC養成研修会、CRCと臨床試験のあり方を考える会議などに一定数参加していること」が受験資格です。

福利厚生の手厚さ

働きやすい環境を作るため、社会保険完備・退職金制度(正社員のみ)・財形貯蓄・メンタルヘルス・セカンドオピニオンサービス・自己啓発・スキルアップ推進のための自己研鑽の補助など、インクロムではさまざまな制度を設けています。
また、30歳未満で入寮を希望される方には「借上げ独身寮制度」があり、家賃7万円までの住居に自己負担額2万5000円で住むことが可能です。

産前産後休業制度

女性が多く活躍しているインクロムでは、産前産後休業や育児休業などの制度を整備しています。実際に制度を利用している社員も多く、出産後も職場に復帰して活躍しています。
また、勤続3年以上の社員を対象に、子どもの人数に応じて19歳になる前まで育成手当を毎月支給しています。

CRCとしての【やりがい】も抜群

CRCの仕事には多くのやりがいがありますが、働く環境によって得られるものはさまざま。続いては、やりがいにつながるインクロムならではの特徴を紹介します。

治験のパイオニア企業

国内で1997年にGCP(Good Clinical Practice/医薬品の臨床試験実施の際に企業や医療機関が守るべき基準をまとめた省令)が施行されたのは1997年ですが、インクロムはGCPが施行されるより以前の1983年から治験業務を開始していました。
治験業界の老舗SMO企業として医薬品会社・医師・看護師・治験参加者との信頼関係を築いてきた専門知識と経験が得られるのは、パイオニアであるインクロムならではの特徴といえるでしょう。

治験に特化した施設で働くことができる

フェーズ1(Phase I/第I相臨床試験)からフェーズ4(Phase4/第4相臨床試験)まで、各相すべての治験に携わっているのもインクロムの特色です。
例えば、インクロムグループの治験を専門とする医療機関である大阪治験病院は国内初の治験に特化した施設となっており、おもに健康な方を対象とするフェーズ1試験が行われています。
こうした治験に特化した施設で治験事業に集中できる環境が整っているため、治験に関する専門性を高めつつ、治験実施現場の生の声を聞きながら実績を積むことができるでしょう。

充実の研修制度でCRCとしてスピーディーに成長できる

インクロムでは、新卒・中途ともに充実した教育制度が整っています。
新卒CRCはビジネスマナー、薬学や医学、治験関連法令等の基礎知識研修を経て、OJT形式で実務を学びます。入社半年後と1年後にはフォローアップ研修も行っているため、着実にスキルを身につけられるでしょう。
中途CRCも入社後は1週間の座学研修からスタートし、OJT研修を通じて具体的な業務を学びます。実務に入ってからもフォローアップ研修があり、知識と業務の結びつきを強化できるような仕組みとなっています。

キャリアプランも豊富

キャリアプランとは、今後どのような経歴を積み上げていくかを考える中長期計画のこと。 将来の理想像を明確にして必要な経験や知識、スキルを把握し、具体的な行動まで練り上げます。
インクロムでのCRCとしてのキャリアプランは、おおむね以下のようになっています。

新入社員研修→1~2年目に公認CRC取得→3~5年目に認定CRC取得 →6年目~グループリーダー→管理職・専門職



実際にキャリアアップしているCRCの年収は、以下のようにUPしています。

30歳 薬剤師からCRCに転職 年収400万円→500万円に
37歳 リーダーに昇格 年収700万円にUP
40歳 マネージャーに昇格 年収800万円にUP
インクロムでは、CRCとしての経験と専門性を証明できる認定資格を2つとも取得でき、希望や適性に合わせたステップアップの道が拓けています。

CRCの年収に関する基礎知識

CRCの平均年収

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、2022年時点のCRCの年収は443.3万円となっています。
ちなみに、医療系資格が必要な他の職業の平均年収は以下のとおりです。

・薬剤師…583.4万円
・臨床検査技師…508.9万円
・看護師…508.1万円
・臨床心理士…443万円
・管理栄養士…379.1万円

薬剤師・臨床検査技師・看護師などCRCの平均年収よりも高い医療系職種もありますが、医療や介護の現場では24時間365日のケアが求められており、交替制の勤務が採用されています。
例えば看護師の勤務形態は1週間で昼勤や夜勤を交代する3交替制が一般的で、土日祝日も出勤する場合も少なくありません。夜勤手当などが含まれるため給与水準は高い傾向にありますが、その分業務負担は大きいといえるでしょう。

CRCの年収の特徴

CRCの年収は、経験や雇用形態、都道府県などによって異なります。勤続年数別・雇用形態別・都道府県別のCRCの年収の特徴について紹介します。

勤続年数別

CRCの年収は、勤続年数に応じて増加していることが分かります。

勤続年数平均年収
3年420万円
5年450万円
7年480万円
※出典:CRC JOB「2024年度最新!CRCの年収がわかるリアルな給与事情」

雇用形態別

CRCの雇用形態は、正社員、派遣社員、パート・アルバイトなど多岐にわたります。雇用形態によって、年収は以下のように異なります。

雇用形態平均年収/時給
正社員426.4万円
派遣社員時給1,702円
パート・アルバイト時給1,102円

参考:厚生労働省「job tag」、求人ボックス「治験コーディネーターの年収・時給」

都道府県別

CRCの平均年収には地域差があります。上位3位と最下位をご紹介します。1位と最下位の差は291万円ほどにもなりました。

順位都道府県平均年収(単位:万円)
1位栃木県583.8万円
2位奈良県536.4万円
3位長野県517.6万円
47位秋田県292.9万円

参考:厚生労働省「job tag」

CRCの年収をアップするには

年収に満足できない場合、CRCとして仕事を継続するのが難しくなるかもしれません。年収アップを目指し、納得できる収入を得るには「公認CRC・認定CRCを取得する」「医療機関からSMO企業に転職する」といった方法があります。

公認CRC・認定CRCを取得する

公認CRCや認定CRCの資格は、CRCとして2年以上の勤務経験がある人なら受験可能となっています。
CRCの仕事は経験が重視されるため、資格があるからといって必ず昇給・昇進できるとは限りません。しかし、資格を取得することで実力を証明し、昇給のきっかけになったり昇進の際に有利になったりするケースもあるでしょう。また、資格手当を支給している企業もあります。

医療機関からSMO企業に転職する

公認CRCや認定CRCの資格は、CRCとして2年以上の勤務経験がある人なら受験可能となっています。
CRCとしての就業先はおもにSMO企業と医療機関の2種類ですが、実際のところ治験分野は大手企業の影響力が強い業界です。医療機関でCRCとして働いているのであれば、SMO企業に転職することで年収アップが見込めるでしょう。

インクロムは、ボーナスや住宅補助が支給されるのはもちろん、手厚い福利厚生や充実した研修、公認CRC制度・認定CRC制度の認定試験の支援制度も整っているSMO企業です。希望の休みも取りやすい長期的に仕事を続けられる良好な環境で、多くの昇給機会を得て年収アップを目指す働き方が可能です。
未経験からCRCへの就職・転職を目指している方も、CRCとしてパイオニア企業で経験を積みたいという方も、インクロムで新たな一歩を踏み出してみませんか。

★未経験者歓迎!インクロムのCRC募集要項はこちら>>