インクロムは、SMO(治験施設支援機関)として2,200試験以上の臨床試験・臨床研究に
携わり、生体試料提供に至る必要な工程をすべて網羅しています。
研究実施計画書や同意説明文書の作成の準備段階から、ヒト生体試料を採取し検体の納品
が完了するまで、ワンストップできめ細かに全面的にサポートいたします。
もちろん、被験者募集のみなど工程の一部のご要望にも対応いたします。

提供可能な生体試料
血液:
全血、新鮮血、血漿、血清など
尿:
早朝尿、随時尿、24時間蓄尿など
唾液:
全唾液、刺激唾液など
その他:
涙液、鼻汁、粘膜、汗、毛髪、爪、角質、精液、生体組織、体臭、糞便、呼気、母乳、乳歯など
対象者
健康成人:
年齢、性別、BMI、喫煙歴、飲酒歴など、様々な条件で抽出可能
疾患患者:
がん(肺がん、乳がん、大腸がんなど)、糖尿病、感染症(インフルエンザ、新型コロナウイルスなど)、自己免疫疾患、アレルギー疾患など、幅広い疾患に対応
高齢者:
認知症、骨粗鬆症など、高齢者に多い疾患に対応
乳幼児:
アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど、乳幼児に多い疾患に対応
その他:
特定の検査値(血糖値、コレステロール値など)、遺伝子型、腸内細菌叢など、ご要望に応じて対応
その他サービス
検査値別の検体収集:
HbA1c、LDLコレステロール、CRPなど、特定の検査値に基づいた検体収集
大規模検体収集:
数百~数千検体規模の収集に対応。複数施設での同時収集も可能
自宅での検体収集:
郵送による検体収集キットの提供など、自宅での検体収集に対応
定期的な検体収集:
1週間ごと、1カ月ごとなど、定期的な検体収集に対応
血液以外の検体収集:
毛髪、爪、唾液、糞便など、血液以外の様々な検体収集に対応
特殊な検体処理:
遠心分離など、必要に応じて特殊な検体処理に対応
感染症検査対応(血液試料):
B型肝炎、C型肝炎、HIVなどの感染症検査を実施し、陰性検体のみの提供が可能



インクロムの提携医療機関のひとつである医療法人平心会(大阪治験病院、OCROMクリニック、ToCROMクリニック)は、臨床研究に特化した医療機関です。その特性を活かして、短期間で大規模なサンプル採取が可能です。
◎血液:遠心分離して血清や血漿として提供が可能
◎その他試料:特殊な前処理や後処理の対応が可能
◎感染症検査対応(血液試料):陰性検体のみの提供が可能
◎保管条件:指定の条件(常温・冷蔵・冷凍)での保管が可能



「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」において、ヒトから取得された試料を扱う研究も当該研究に該当すると明記されています。
「研究者等は、法令、指針等を遵守し、当該研究の実施について倫理審査委員会の審査及び研究機関の長の許可を受けた研究計画書に従って、適正に研究を実施しなければならない。(第2章 第4の2)」
インクロムと提携医療機関は、法令やガイドラインを正しく理解し遵守を徹底しています。提携医療機関の大阪治験病院には、倫理審査委員会が設置され実施体制が構築されています。
ご依頼時には、
◎当委員会での審議も含めたサービスの提供
◎審査に必要な書類(研究計画書と同意説明文書)の作成やチェックをサポート

いたします。審査のご経験がないクライアント様も安心してご依頼いただける体制が整えられています。


インクロムは、臨床研究に興味がある方を中心に全国に22万人超規模の会員パネルを構築しています。
提携医療機関と連携して詳細な医療データも保有していますので、年代や性別はもちろん、疾患の背景や検査データに合致した被験者の選出、新鮮血などご要望の生体試料の採取が可能です。


疾患情報は上記例以外にも、さまざまな患者の生体試料の提供が可能です。
集めるのが難しいと思われるような疾患や条件の場合、当社の登録パネルにどの程度の該当者が見込めるかを確認する事前アンケートも対応しています。


インクロムの40年にわたる治験支援を通じて積みあげた多種多様な実績、その経験を活かし、お客様からの高度な要求にも柔軟に対応いたします。得られた経験やノウハウを基に、多角的な視点からプロジェクトへのアドバイスや提案も可能です。ご相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。

実例①:高齢者の大規模検体収集
・研究依頼者: 検査機器企業
・研究目的: 新規バイオマーカーの探索
・対象者: 非がん高齢者
・生体試料: 血液
・検体数: 前期高齢者 350検体、後期高齢者 100検体
後期高齢者や未成年などの年齢・性別、さまざまなバリエーションで 大規模に検体を収集可能。複数年にわたり、 必要なタイミングで必要な検体数を収集して提供することも可能。
実例②:患者の大規模検体収集
・研究依頼者: 製薬企業
・研究目的: 検体検出法の検討
・対象者: 感冒症状を示す50歳以上
・生体試料: 鼻腔スワブ液・鼻汁・唾液
・検体数: 1,000検体
20万人の登録パネルに対する事前案内によって、 急性期(主に感染症)患者の検体を大規模に収集可能。 慢性疾患(生活習慣病など)も数百例単位の大規模収集が可能。
実例③:自宅で検体収集
・研究依頼者: 分析機器企業
・研究目的: 菌叢解析の検討
・対象者: 健康成人
・生体試料: 糞便、唾液、皮膚の(綿棒)拭い
・検体数: 300検体
自宅で被験者が検体を収集し、医療機関に郵送可能。 医療機関では、指定された保管条件(室温・冷蔵・冷凍など)で適切に管理。
実例④:定期的に長期間の検体収集
・研究依頼者: 試薬等製造企業
・研究目的: 自社製品の品質管理に使用
・対象者: 健康成人
・生体試料: 血液
・検体数: 1週間に1検体(1年間52検体)
測定機器におけるコントロール検体や試薬等の品質管理で使用する検体を、 さまざまなバリエーションで必要なタイミングに収集可能。 定期的な検体収集を継続的に実施して提供することも可能。
実例⑤:指定難病患者の検体収集
・研究依頼者: 製薬企業
・研究目的: 新規バイオマーカーの検証
・対象者: パーキンソン病患者および健康成人
・生体試料: 血液
・検体数: パーキンソン病患者 10検体、健康成人 10検体
指定難病やアルツハイマー病患者の検体収集にも対応。 研究対照となる健康成人の年齢や性別などの 被験者背景を患者とマッチングさせることにも対応。
実例⑥:血液以外の検体収集
・研究依頼者: 製薬企業
・研究目的: 薬物濃度分析法バリデーション
・対象者: 健康成人
・生体試料: 角層
・検体数: 20検体(テープストリッピング法)
血液以外の生体試料では、試料の採取方法が多種多様だが、 豊富な経験をもつ医療従事者が対応。実績のない採取方法の場合でも、 技術者からのトレーニングを経て積極的にチャレンジ。
実例⑦:特定の検査値の検体収集
・研究依頼者: 医療機器企業
・研究目的: 新規測定機器の性能評価
・対象者: 2型糖尿病患者
・生体試料: 血液
・検体数: 200検体
有疾患の血液試料では、検査値が低値から高値の試料までを細かく区分し収集可能。 性差や年齢の区分も加えて収集することも対応。
実例⑧乳幼児の検体収集
・研究依頼者: スキンケアメーカー
・研究目的: スキンケア製品の開発
・対象者: 生後1ヵ月〜47ヵ月までの乳幼児
・生体試料: 皮脂
・検体数: 184検体(3試験)
20歳代から40歳代の登録パネルを中心に被験者を募集し、 乳幼児の生体試料の収集にも対応。未成年の生体試料を収集することも可能。
実績纏め
【血液採取試験】
・40歳以上85歳以下の日本人非がん成人対象 | 募集人数:450例
・20歳以上50歳未満の日本人健康成人対象 | 募集人数:12例
・20歳以上の日本人健康成人対象 | 募集人数:9例
・20歳以上45歳未満の日本人健康成人男性対象 | 募集人数:5例
・20歳以上45歳未満の日本人健康成人男性対象 | 募集人数:15例
・20歳以上40歳未満の日本人健康成人対象 | 募集人数:20例
・20歳以上40歳未満の日本人健康成人対象 | 募集人数:100例





【生体試料採取試験】
・生体試料:血液、尿、鼻汁、角層、唾液
 20歳以上40歳以下の日本人健康成人対象 | 募集人数:650例
・生体試料:血液、尿、鼻汁、角層、唾液
 20歳以上40歳以下の日本人健康成人対象 | 募集人数:400例
・生体試料:血液(自己血糖測定)
 35歳以上55歳以下の日本人糖尿病患者対象 | 募集人数:10例
・生体試料:呼気
 35歳以上55歳以下の日本人健康成人対象 | 募集人数:10例
・生体試料:呼気
 35歳以上55歳以下の日本人メタボリックシンドローム患者対象 | 募集人数:10例
・生体試料:呼気
 35歳以上55歳以下の日本人糖尿病患者対象 | 募集人数:10例

よくある質問
Q:倫理審査はどのように行われますか?
A:提携医療機関である大阪治験病院に設置された倫理審査委員会にて、すべての研究計画を厳格に審査しています。審査には、研究計画書、同意説明文書、症例報告書などが必要となります。
Q:個人情報の取り扱いはどうなっていますか?
A:個人情報保護法に基づき、厳重に管理しています。個人情報は、匿名化された上で提供されます。
Q:料金はどのように決まりますか?
A:検体数、種類、対象者(健康成人、疾患患者など)、収集方法(医療機関での採取、自宅での採取)、検体処理の有無、納期などによって異なります。お気軽にお問い合わせください。
Q:納期はどのくらいですか?
A:ご要望に応じて、柔軟に対応いたします。最短で、検体採取当日に輸送手配が可能です。
Q:海外への検体輸送は可能ですか?
A:はい、可能です。国際輸送に対応している業者への依頼実績があり、輸出入に必要な書類準備もサポートすることが可能です。
Q:臨床研究の経験がないのですが、相談できますか?
A:はい、もちろん可能です。経験豊富な専門スタッフが、研究計画の立案から、倫理審査、被験者募集、検体収集、解析まで、全面的にサポートいたします。
Q:指定した資材(採血管など)で試料採取の実施は可能ですか?
A:指定の資材にての対応が可能です。
Q:検体の保管は、冷凍の条件でも可能でしょうか?
A:ディープフリーザーを所有していますので、対応可能です。
Q:採取日の指定はできますか?
A:事前に実施施設へご連絡いただくことで、日程を調整いたします。
Q:非感染性検体のみを選別することは可能でしょうか?
A:実施施設(または検査機関に外注)で感染症検査を行い、非感染性検体のみを提供することは可能です。
Q:臨床研究により生じたデータおよび成果に含まれる権利・権限・ノウハウ等は、どのような取り扱いになりますか?
A:すべてクライアント側に帰属し、弊社や実施施設に帰属することはありません。
Q:臨床研究ではなく、すでに採取し保管している血液試料を販売いただくことは可能ですか?
A:日本国内では、「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」という法規制によって、海外で取得した試料を除く血液試料を、一般試料として販売・提供することが禁じられています。



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